TERROR

 TERRORは2000年、アメリカはカリフォルニア州ロサンゼルスにて結成された。当初の編成は、90年代にバッファローにて活躍していたSLUGFEST、DESPAIR、BURIED ALIVEと渡り歩いたヴォーカリストのScott Vogelを中心に、ex-CARRY ONのギタリストであるTodd JonesとドラマーのNick Jett、ex-SWORN VENGEANCEのDoug Weberというメンバー構成であった。デモ、7インチEPをリリースし、THE PROMISE、A DEATH FOR EVERY SINらとツアーする。これぞハードコアというパフォーマンスに、アンダーグラウンド・シーンではかなりの人気を獲得する。

 BRIDGE NINE RECORDSと契約し、2003年に1st MCD「LOWEST OF THE LOW (後にTRUSTKILL RECORDSより再発)」をリリースする。何の飾り気もなくひたすらハードコアでしかないこの音源と、彼らの凄まじいテンションのライヴで、バンドの勢いは一気に加速。ハードコア・キッズはもちろん、バンド、レーベル、マネージメントなどシーンに関係するすべての人間がTERRORを "ベスト・ハードコア・バンド" だと口にした。EVERY TIME I DIE、THROWDOWN、MADBALL、MOST PRECIOUS BLOOD、STRETCH ARM STRONG、BETWEEN THE BURIED AND ME、BORN FROM PAIN、などなど様々なバンドとアメリカへ、そしてヨーロッパへとツアーを続ける。ここでギタリストのTodd Jonesが脱退し、そこへex-RINGWORMのFrank Novinecがギタリストとして加入。そしてベースにFIRST BLOODのCarl Schwartzという編成でツアーを続ける。

 2004年、TRUSTKILL RECORDSへの移籍を発表する。「LOWEST OF THE LOW」と怒濤のツアーで、フル・アルバム・デビュー前に世界中のハードコア・シーンから注目を浴びていた彼らは、同年、1stアルバム「ONE WITH THE UNDERDOGS」をリリース。この作品には、HATEBREEDのJamey Jasta、MADBALLのFreddy Cricien、SKARHEADのLord Ezecがゲスト・ヴォーカルで参加している。アルバムを制作後のリリース前後で、またしても激しいツアー生活が始まる。FEAR FACTORY、SHADOWS FALL、SICK OF IT ALL、UNEARTH、HATEBREED、THE BLACK DAHLIA MURDER、COMEBACK KID、BURY YOUR DEADなど、メタル/ハードコアの第一線のバンドと共演。しかしまたしてもメンバー・チェンジが起こり、ギタリストのFrankはHATEBREED加入のために脱退し、ベーシストのCarlはFIRST BLOODに専念するためにバンドを去ってしまう。

 2006年リリースの2ndアルバム「ALWAYS THE HARD WAY」は、HATEBREED、SHADOWS FALLの作品を手がけたZeussをプロデューサーに迎えて制作された。この頃にはかなりの知名度、人気を確立しており、この作品は、ビルボードのトップ・ヒートシーカーズ・チャートで10位、トップ・インディペンデント・アルバム・チャートでは19位という、ハードコア・バンドとしては異例なセールスを記録。
 アルバム制作時には正式メンバーが固まっていなかったが、ここでDONNYBROOKのMartin Stewartがギタリストに、RAG MEN、THE PROMISE、ANOTHER VICTIMに在籍していたJonathan Buskeがベースの座を引き継ぐ。
 HATEBREED、EARTH CRISIS、GOD FORBID、SET YOUR GOALS、FULL BLOWN CHAOS、THE WARRIORSらと、アメリカやヨーロッパを回り、2007年12月に「RHYTHM AMONGST THE CHAOS」EPリリースし、翌年1月に3度目のジャパン・ツアーを敢行。

 ジャパン・ツアー後、3rdアルバム「THE DAMNED, THE SHAMED」の制作にとりかかる。前作同様、プロデューサーにZeussを迎えている。アルバム制作時にはTRUSTKILL RECORDSとの契約が切れていたが、2008年3月、CENTURY MEDIA RECORDSへの移籍を発表。完成した本作は、徹頭徹尾ハードコアにこだわり続けるTERRORのすべてが詰まっている。等身大でありながら強い信念に満ちた歌詞、サウンド面ではハードでファスト、モッシュ、ダイブ、シンガロングのパート.....ハードコアに関するすべての要素の塊だ。
 2008年9月、ベーシストのBuskeが脱退し、後任に、DOWN TO NOTHINGではマイクを持つDavid Woodが抜擢される。さらに2009年初めにギタリストのDoug Weberしてしまう。その後釜に選ばれたのはex-NO WARNINGのJordan Posner。2009年9月、4度目のジャパン・ツアーはWINDS OF PLAGUEを引き連れて行われる。新布陣でのライヴはTERROR史上最高にハードであり、日本各地に新たな衝撃を与える。

 2010年4月、4枚目のフル・アルバムとなる本作「KEEPERS OF THE FAITH」のレコーディングに入る。プロデューサーに選ばれたのはNEW FOUND GLORYのギタリストであるChad Gilbert。Chadはこれまでに、A DAY TO REMEMBER、H2Oのアルバムのプロデュースも手がけている。エンジニアは、ATREYU、THRICEを作品でお馴染みのPaul Miner、ミックスはSLAYER、HATEBREEDとの仕事で知られるMatt Hydeが担当。この作品についてフロントマンのScottは、『これは俺たちができることすべてを注ぎ込んだ作品だ。作詞、作曲、レイアウト、タイトル、俺たち自身が直接働きかけるストリート・レベルでのプロモーションに至るまでね。全部自分たちでやったんだよ。今の音楽産業のルールを頭から取り去った。昔ながらのハードコアの方法でやりたかったんだよ。このアルバムを作ることは俺たちに運命づけられていたと思う。TERRORにできる最高のことが収められてるからこのアルバムが世に出て、このエネルギーと情熱を伝えるためにツアーに出るのが楽しみだよ』とコメントしている。サウンドや歌詞だけでなく、すべてにおいて徹頭徹尾ハードコア。それがTERRORだ。Scott Vogelはハードコア・シーンにおける揺るぎないキー・パーソンであり、「KEEPERS OF THE FAITH」こそが現代ハードコア最重要アルバムなのだ。

MEMBER

Jordan Posner / ギター
Scott Vogel / ヴォーカル
Martin Stewart / ギター
David Wood / ベース
Nick Jett / ドラム